この「DBヘッド工法」は、機械式定着版の一つで、主に鉄筋組立業者の工場で製作できます。梁・柱材の主筋に使用される鉄筋の先端に、鋳鉄で出来たリング状(DBリングと言う)の物を装着し、そのリングの前部分と後ろ部分を加熱と加圧により挟み込み固定します。そのリングの突起がコンクリートからの引き抜け防止になります。
通常の梁先端は柱に90°に曲げられたアンカーと言われる部分が定着され、引き抜け防止の役割を負っています。
また、近年、建築基準法の改正に伴い構造計算による鉄筋量・サイズ等が見直されています。同じ引き抜け防止効果を発揮するのであれば、鉄筋の配筋作業が簡単で、尚且つ過密性が少ない方がコンクリートの打設もスムーズに行え、品質の良い建物が作られます。
この工法には様々な製品がありますが、2005年に開発されて認可を取得した一番新しい工法です。又、他の工法よりも作成に柔軟性があり、現場でも可能である事が特徴です。そして、他の部材を接合して一つの定着材を作りだしているのではないので、品質が保証されていることも特徴の一つです。